読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ご当地モノが全国区になると

こんにちは、しおさいオフィス代表の中村です。

日本全国、いわゆる「ご当地モノ」と呼ばれるものはたくさんあります。

そしてご当地モノは、地方が都会(というか東京)に対してアドバンテージを持てる「数少ない資源」のひとつです。

鹿児島なら

たとえば、「鶏刺し(鶏肉の刺し身)」。

10年前に初めて見た時は「はぁ?鳥の生肉?」と思いましたが…今となっては大好物。もし厚生労働省から「鳥の生肉禁止令」が出されたら、鹿児島を日本から独立させてでも守り抜いて欲しい(笑)

それから、さつまあげ」。

ちなみに関東のスーパーとかで売っているさつまあげと、鹿児島のさつまあげは別物。こちらでは「つきあげ」とか「つけあげ」と呼ぶこともありますね。沖縄の揚げかまぼこ「ちきあぎ」がルーツだそうです。

甘いものだと、「かるかん」。

白くて甘い蒸しパン、もしくはカステラといったところです。ただ、お土産ものとしては、かるかんの中にあんこを入れた「かるかんまんじゅう」の方が定番かも。

そしてこの季節なら、しろくま」。

カットフルーツやあずき、ようかん(!)といった具がやたらと入った練乳味のかき氷です。専門店のしろくまはやたらデカいので、その後数十分は頭痛に苦しむことになります(私だけか?)。

全国区→陳腐化

さて。

こういったご当地モノは、基本的に地方を訪れた観光客に楽しんでもらえる貴重な資源であると同時に、地方を都市部に発信するためのフック(もしくは撒き餌)になります。

良い例が、デパートとかで開催される「物産展」、あるいはアンテナショップですね。

ところが時々、ご当地モノが有名になりすぎて全国区になることがあります。一般にこれは「良い事」と認識されることが多いみたいですが…いやいや。

逆だと思いますよ。

たとえば「しろくま」。

てんこもりの異形のかき氷が特徴のしろくまは、カップアイスやバーアイスとしても売られています。

f:id:siosaioffice:20160707105303j:plain

正直、ただ具材が多いだけの練乳シャーベットです。美味いけど。

そして、コレやこの類似品は首都圏でも売ってます。そうなると、首都圏でコレを食べるほとんどの人は、もはやこれが「鹿児島の名物」なんて思わないわけです。

ひどい話ですが…しろくまの話になった時、「鹿児島にもしろくまってあるんだ?」と言われたこともあります(実話)。

全国区になるということは「陳腐化」することと同義。

具体的に言うと、地方のご当地モノが全国区になるたびに、その地方の貴重な独自資源がひとつ失われるということです。

特に鹿児島の観光関係の方…「近所の子が甲子園に出た!」みたいな感覚で喜んでる場合じゃないですよ。

というわけで

今は都市と地方の経済格差が深刻な時代。たとえどんなささいなものでも、地方の独自資源は貴重です。

情報発信するにしても実際にモノのやりとりをするにしても、はっきりした目的を持ってやっていかないと、貴重な資源がムダになりかねません。

特に「宣伝が下手過ぎる」鹿児島県は、そこのところをもう少し真剣に考えて欲しいなぁ…(ヨソ者の意見ですが)。

それでは〜