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「名物」をもっと売るには?

あれこれ

こんにちは、しおさいオフィス代表の中村です。

鹿児島市の観光施設(大名庭園)「仙巌園」で働くヨメ様が、園内にある売店でこんなものを買ってきてくれました。

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両棒餅(ぢゃんぼもち)

仙巌園がある磯地区(鹿児島市街地北部)の名物です。

見ての通り、みたらし団子を小分けにしたような風貌ですが、棒が二本刺さっているのが特徴。これは武士が腰に差す大小の刀をイメージしているんだとか。

欲しくなる説明とは

両棒餅のパッケージには説明書…というか由来の書かれた紙が付属しています(写真の右上に写っているヤツ)。

日本全国、この手の「名物」にはだいたいこういう「うんちく」が付いてますよね。

でも、意外と買い手が求めている情報は別だったりします。たとえば味、もしくは素材や製法とか…

おそらくほとんどの人は、

「武士の大小の刀をイメージした、二本の串を刺した由緒ある餅です」

というより、

「つきたての自家製餅を手で丸めて、甘辛く炊いたしょうゆダレや味噌ダレを絡めた餅です」

という説明をされた方が、買ってみたくなったり、食べてみたくなるはず。

「武士の〜」という由来も確かに興味深いですが、情報の重さや順番としては、とりあえず後回しでしょう。

自分の常識と相手の常識

仙巌園の中にある両棒餅屋さんが実際に店頭でどういう説明をしているかはよく分かりません。ただヨメ様から聞いた限り、少なくとも「その日の朝についた自家製の餅」という説明はしていないみたいです(聞かれたら答えるレベル)。

ヨメ様いわく「それ聞いたら欲しくなるのに」。

…ですね。確かに、せっかくのエピソードを披露しないのはもったいないです。

思うに「磯地区にある他の両棒餅屋すべてが同じように自家製の餅を使っているから、当たり前すぎて売り文句にできない」とか、そんな意識がどこかにあるんじゃないでしょうか。

でも、

自分たちの周りでは当たり前でも、そこに来る観光客にとって当たり前とは限りません。

むしろ当たり前と思ってどの店も言わないぶん、あえて口に出してみることで、かえって新鮮に感じられることだってあります。

まとめ

「名物にうまいものなし」といいますが、おそらくそれは、売り手が自分発信のうんちくにこだわり過ぎるあまり「買い手が価値を価値を感じる情報」にほとんど気を配っていないからでしょう。

もし普段から「買い手が欲しくなるような情報」を意識していれば、買い手の好みや要望などの必要に合わせて、カスタマイズすることだって可能。そうすれば「うまいものなし」なんて言われないはずです。

どんなに大層な由来や能書きがあっても、買い手が価値を感じなければ、それはただの自己満足。

要するに何かの情報を発信するときには、まず相手の立場に立って、相手の目線で考えることが大事!ってことですね。

それでは〜