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伝統を守るには、変化も必要

あれこれ

こんにちは、コピーライターで行政書士の中村です。

昨日の朝のNHKで、ちょっと変わった「有田焼」が特集されていました。

www.nhk.or.jp

いいですね〜。自宅に買い揃えたいです。…というか、思わず楽天市場でチェックしちゃいましたよ(笑)

それはともかく。

伝統のある…というか「伝統がありすぎる」伝統工芸は、えてしてこういう斬新な試みを嫌う傾向がありますよね。

この有田焼のプロジェクトも、最初は窯元さんの「これが有田焼だ」という固定観念を崩せずに難航していたようです。

で、その時にプロジェクトリーダーが掛けた言葉は

“あなたの感性はいらない…”

そもそも「伝統的にのっとった感性」が通用するなら、有田焼は今のように低迷していない。

なるほど、確かに。

守破離(しゅはり)

文化にしても、ビジネスにしても、いろいろな分野ごとに「しきたり」とか「伝統」があります。それは否定しませんし、大事に守らなければいけない「型」のようなものも確かにあると思います。

まずは、守破離の「守」ですね。

守破離 - Wikipedia

でも「表面的な伝統」だけにこだわり続けると時代に置いて行かれます。どんなに伝統があるものでも、時代に合わなくなれば、いずれ消えて無くなってしまう…だから伝統の担い手には、時代を感じ取ってそれに合わせる努力が必要というわけです。

つまり、守破離の「破」。

そうすることによって「伝統の本質の部分」が守られる(後代に伝えられる)し、場合によってはそこから「新しい伝統」が生まれることもあります。

それが、守破離の「離」。

HNKで取り上げられていた有田焼のプロジェクトは、まさにこの守破離のプロセスを実行することで、「次世代の有田焼」を育てているように見えました。

廃れる伝統と蘇る伝統

◯◯焼とか、◯◯織とか、◯◯人形とか、◯◯祭りとか…全国各地に「伝統」が伝えられています。

当然、そういった伝統の中には既に廃れてしまったものもありますが…逆に、一度廃れた伝統が蘇った例もあります。

そのひとつが、これ。

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『薩摩切子』

江戸切子と並ぶ日本の伝統ガラス工芸品です。見るからに「伝統的」ですよね。

薩摩切子は幕末の薩摩藩主・島津斉彬が開発させた工芸品でしたが、実は明治10年の西南戦争(日本最後の内戦)の頃に製造技術が失われ、以降100年以上もの間製造されていませんでした。

ちなみに現在の薩摩切子は、復刻した技術によって作られたもの。島津家が経営する島津興業という企業によって、昭和60年から進められている復元プロジェクトの成果です。

www.satsumakiriko.co.jp

伝統を伝えていく

上のリンクにも書かれていますが、薩摩切子の復元プロジェクトの素晴らしいところは、ただ「伝統を復元」するだけでなく、同時に未来へ伝えるための「新しい伝統」も作ろうとしているところ。

ここでも守破離を実行中ですね。

こういう努力は、「伝統を継承して後代に伝える」という使命を負った人たちすべてに必要です。

もちろんこれは、伝統工芸や伝統芸能に限った話ではなく、「地域のしきたり」や「業界のしきたり」などにもあてはまること。

それどころか設立数年の会社にも、そろそろ変えたほうがいい「伝統」があるかもしれませんね。

変化することは、決して伝統を壊すことじゃありません。

むしろ伝統をしっかり伝えていくために必要なプロセスの一部です。

まとめ

妙に大きな話をしてしまいました。書き始めたら止まらなくて(笑)

ともかく、個人的にも「時代の流れ(世間の流れ)」に敏感にアンテナを張っておいて、それに対応できる柔軟な思考力と行動力を保っておきたいと思います。

…以上。

あと、早く大儲けして我が家の食器を薩摩切子で揃えたいです。

ではでは!