均質化する地方はつまらない

こんにちは、コピーライターで行政書士の中村です。

鹿児島に移住してから9年が経ちますが…この間に鹿児島の街中は随分変わりました。

といっても「街並み=建物群=ハードウェア」が変わったというより、その中に入る「店舗=ソフトウェア」が変わったという印象です。

変わったもの

たとえば、セブンイレブン。9年前の鹿児島にはありませんでした。

このことに、移住当初はひどくガッカリしたものです。

なにしろ「セブン銀行」が使えないので。おまけに大好きだった「とろろん杏仁」と「つるるん杏仁」も食べられないし。そういえばこのシリーズ、もう無いですね。

ところが今では、鹿児島県内、見渡す限りセブンイレブンだらけ。…それ自体は別にいいんですが、競争のアオリを受けて九州のローカルコンビニ「エブリワン」が消滅してしまいました。

店内で焼いた「焼き立てパン」や巨大な「ばくだんおにぎり」を売っている、非常にありがたいコンビニだったんですけどね。

うーん、つまらない。

次に、ドン・キホーテ。これも9年前には存在しませんでしたが…今では鹿児島市内に2店舗を構えています。

ただ、千葉にいたころはあんなに面白かったドンキの「圧縮陳列」も、今はひたすら疲れますねー。店内を歩いているとクラクラします。

これは歳のせいかな。

そして、東急ハンズ。鹿児島駅の駅ビル「アミュプラザ」の中にテナントとして入ったのが一昨年の秋ごろ。まあこれは…

大・期待外れ

でしたけどね。

渋谷の東急ハンズのように、上から(あるいは下から)ぐるぐると眺めて回るだけで半日飽きないような面白さは皆無です。

なにより規模が小さい。そもそも「テナント」ってのが…。

渋谷のハンズがコンビニだとすると、鹿児島のハンズは駅のホームのキオスク以下。ガッカリにもほどがある。

そして「ガッカリなハンズ」と同じニオイがするのが、これ。

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「マルヤガーデンズ」という商業施設に、テナントとして入るそうです。

もうイヤな予感しかしません。

地方の均質化

他の地方のことはよくわかりませんが、こういう傾向はおそらく鹿児島だけの話じゃないと思います。

もちろん、中央(東京)の人たちが便利に使っているモノを地方に持ってこようという発想は悪くありません。

良い方に転べば、少しでも地域格差を埋めることができるかもしれない。

でも実際には、悪い方に転んでます。

9年前の私の目から見た鹿児島は、良い意味でも悪い意味でもちょっと「独立国家」っぽいところがあって、明らかに東京や千葉とは異質の文化圏でした。

ところが今は、上に書いたような店舗の進出と引き換えに、鹿児島ならではのオリジナリティがどんどん薄まってきています。

洗練されてきた

といえば聞こえはいいですが、その実態は、

東京の劣化版コピー。

ドン・キホーテにしても、東急ハンズにしても、おそらくロフトにしても、上には書かなかったけど渋谷109にしても…

同じ看板を掲げてはいても中身は相当デフォルメされていて、もはや別物と言っても過言ではありません(さすがにセブンイレブンは普通ですけどね)。

中途半端なコピーは、本物の魅力を損なう(ガッカリさせる)上に、その地域に従来からあるローカルビジネスを苦しめます。

これって、誰も得してないんじゃないですか?

ハードウェア(建物など)の制約でマトモな店舗を作れないなら、いっそ別の看板で商売すればいいのに。

まとめ

同じような声は、実際よく聞きます。でも、この傾向が止まる気配はありません。

…で、こうやって地方に進出してきた中央資本の大手が

「やっぱりダメだ」

と判断したら、その後はどうなりますかね?

常識的に考えて、彼らはあっさり撤退していくでしょう。そして残るのは、

崩壊したローカルビジネスの残骸だけ。

というわけで「東京の有名店が鹿児島に来る!」と無邪気に喜んでいる方々、ちょっと冷静になって考えてみたほうがいいと思いますよ。

ではでは!