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創業補助金、ちょっと追補

こんにちは、コピーライターで行政書士の中村です。

昨日書いた創業補助金についての記事。

4031office.hatenablog.com

ひとつ書き忘れていたことがありました。

昨年、補助金についてのご相談を受けていた時によく尋ねられていた「重要な要件」です。それは…

どのタイミングで創業すればよいか?

これ、非常に重要です。タイミングを間違えると訂正が効かないどころか、すべてが水の泡になりますから。

「新規創業者」の定義

昨日の記事では昨年の要項から「創業」の定義を引用しました。今日は同じ要項から、「新たに創業する者(新規創業者)」の定義を引用してみます。

「新たに創業する者」とは、公募開始日(平成27年3月2日)以降に創業する者であって、補助事業期間完了日までに個人開業又は会社(以下、会社法上の株式会社、合同会社、合名会社、合資会社を指す。)・企業組合・協業組合特定非営利活動法人の設立を行い、その代表となる者。この場合の応募主体は、個人となります。

あくまで昨年の要項なので、日付の部分は無視してください。

で、注目ポイントは、対象となる創業形態。

・個人開業
・株式会社をはじめとする会社法
・企業組会(4人以上の個人による共同組織)
協業組合(4者以上の中小企業者による共同組織)
特定非営利活動法人NPO法人

要項に書かれている通り、これらが創業補助金の対象になる創業形態です。逆に言うと、

ここに挙げられていない形態は認められません。

たとえば、一般社団法人や財団法人、医療法人や宗教法人などは対象外ですね。

もうひとつの重要ポイントは、「公募開始日以降に創業」という部分。

公募開始日より1日でも早く創業してしまうとアウトです。

「創業日」はどこで判断する?

わかりやすいのは法人の場合。上に挙げた創業形態でいうと、個人開業以外はすべて法人格を持っているので、設立登記か行政庁への登記をした日が創業日です。

一方、個人開業の場合の「創業日」は少し曖昧…というか、ファジーですね。

とりあえず答えから先に言うと、税務署へ提出する開業届に記載する開業日が創業日になります。

ただし「開業届に記載する開業日」というのがクセモノで、記載された日付が開業届の提出日から遡って1ヶ月前までであれば、基本問題なく受理されてしまうんです。

どういうことかというと、

2015年から創業していたけど開業届は未提出
 ↓
2016年5月1日に開業届を提出(開業日は「2016年4月◯日」と記載)
 ↓
手続上は、2016年4月◯日(記載された日付)に開業(創業)

ということが可能になってしまいます(一応立場上「こういうことはルール違反ですよ」とだけ書き添えておきます。罰則はありませんが)。

創業済の人が補助金をもらう手段

これは、基本ムリです。

たとえば個人開業をしていた人が、創業補助金の公募開始後に「法人成り」(会社法人などになる)しても、補助金の対象にはなりません。

ついでに言うと、個人開業をしている人が「あたらしい事業でさらに個人開業する」と言い張ってもダメ。

なぜなら、個人開業というのは「どんな事業をしているか」ではなく「だれが事業をしているか」がポイントだからです。

たとえば行政書士として個人開業している私(中村)が、さらに個人として飲食業を始めたとしても「中村が二つの独立した事業を経営している」のではなく「中村の事業に二種類の内容がある」という扱いになるだけです。

ただし、例外があります。

これは創業補助金の公式Q&Aにも書かれている事例なので、引用してみましょう。

Q2-5
一度廃業した者などが再チャレンジで応募することは可能ですか。
A2-5
可能です。

先ほどの私の例を使うと、税務署に「行政書士事務所」の廃業届を提出して、その後に「飲食業」で開業届を出せば、創業補助金の対象になることは可能です。

う〜ん、ちょっと微妙な話ですけどね…。

結論

創業補助金の申請を考えている場合、開業日には十分注意しましょう。

あと、最後の方に書いたような抜け道っぽい方法について付け加えると…

これはあくまで「手続上可能」ってだけの話です。

補助金という名前の現金をもらいたいだけの理由でわざわざ「廃業→開業」の手続をするのは、まったくオススメできません。

100万円から200万円程度のアブク銭を手にするために小細工するくらいなら、本業をしっかり頑張ったほうが健全ですし、長期的に見ても利益が大きいはずです。

補助金という制度の目的は、あくまで小規模事業者や中小企業の発展を促進すること。そもそも補助金に頼らずにそれが達成できるなら、それに越したことはありません。

もちろんきちんとした目的があれば、ぜひ活用して欲しい制度ではありますが…

ではでは!