読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

TPPで著作権がわかりやすくなる?

著作権・知的財産権

こんにちは、コピーライターで行政書士の中村です。

 

TPPの合意内容について詳しい発表がありました。ニュースなどの報道では、主に農業関連の内容がクローズアップされていますが、農業が主要産業の鹿児島では(悪い意味で)結構な大ニュースです。

 

ですが、個人的に気になるのは著作権の方。これは仕事柄しょうがないですね。

 

というわけで、(これまでにもTPPと著作権の関係については何回か書きましたが)今日は「TPPのメリット」に注目してみたいと思います。それは…

 

著作物ごとの保護期間の統一!

 

今の日本の著作権法では、著作権の保護期間は著作者の死後(あるいは条件付きで、著作物の公表後か創作後)原則50年です。ただし、映画の著作物のみ、公表から70年間保護されます。

 

別にわかりにくくはないですよね。「映画が70年、それ以外は50年」。いたってシンプルに見えます。

 

でも、そこに落とし穴があるんです。

 

そもそも「映画の著作物」って何?

 

映画…劇場とかで上映されるアレですよね。でも著作権法的には、それ以上の意味が含まれています。

 

著作権法 第2条2項

この法律にいう「映画の著作物」には、映画の効果に類似する視覚的又は視聴覚的効果を生じさせる方法で表現され、かつ、物に固定されている著作物を含むものとする。

 うん…上の条文は忘れてください(笑)。要は「映画みたいなもの」…つまり映像作品は基本、映画の著作物です。大半のテレビ番組やCM、さらに「動きのある」テレビゲーム、カメラやスマホで撮影した動画なんかも、これに含まれます。

 

ただし!…生放送のテレビ番組は「物(この場合はフィルムとかディスク)に固定」されていないので、映画扱いにはなりません。テレビゲームも、静止画とテキストだけのもの(「三国志」とか「かまいたちの夜」とか)は映画じゃないし、監視用カメラで自動撮影された動画も映画とは認められません。ちなみにスマホで撮影したものは、写真なら50年、動画なら70年だけど…最近登場したiOS9の新機能『前後1.5秒の動画を内蔵できる写真』の場合はどうなるのかな???

 

…って、だんだん混乱してきたでしょう。

 

でも、それも今だけ。今後は映画の著作物だろうと、その他の著作物だろうと、

 

すべて70年で統一です!

 

もう「これって保護期間50年かな?70年かな?」と悩む必要はありません。あれもこれも、全部70年。著作権法が出てくる試験の勉強も、かなりラクになります(笑)

 

…ま、サクッと思いつくメリットがこれだけというのも微妙ですけどね。では!

 

しおさいオフィスのWEBページも見てくださいね!→ http://www.4031office.com